7月の施工状況を紹介します。
今回は、「インバート」について紹介します。
下の図は、トンネルの断面図です。横に通っている線は、トンネル完成時に路面となるラインです。
インバートとは、図の赤色の部分。トンネルが完成すると見えなくなってしまう、最終的に路面の下になる部分のことです。
トンネルは、通行する場所なので、勿論道路となる地面は平らでなければいけません。
ですが、地面が平らなままの状態で工事を行っていくと、平らな部分が地山の土からの圧力に耐えられず、沈下したり変状したりすることがあります。
そのため、道路を施工する前に、路面の下となる部分にコンクリートを施工し、圧力に耐えられるようにします。これがインバートです。
このとき、コンクリートは路面のように平らではなく、円形の面の形にします。円形の面の方が、平らな面よりも圧力に強いからです。
こうして、インバートを施工した後に、通行のための道路を作っていくのです。
それでは、実際の工事の様子を見ていきましょう。
まず地面を掘削し、インバートを施工するための準備をします。
インバートのコンクリートをしっかりと支えるための、中に入れる鉄筋を組み立てていきます。
鉄筋や型枠を組み上げた後、コンクリートを打設していきます。
奥が、インバートのコンクリートを打設し終わった部分。
コンクリートが平らではなく、かすかに湾曲した形で施工されているのが分かります。
手前が、これからインバート施工をしていく部分です。