地盤改良工事（その１）

この工事のメイン工種である地盤改良工の削孔作業を行いました。
地盤改良工は、大まかな施工フローとして、①削孔⇒②布スリーブ注入⇒③薬液注入といった作業を行います。まずは削孔作業について紹介します。
断面図のとおり、地盤の改良範囲に円で示す改良体を注入するため、ドリリングマシン（削孔機）により削孔し、注入外管を設置します。
削孔は、「鉛直削孔」と「斜め削孔」により行います。
「鉛直削孔」は、施工範囲内直下の改良範囲を地盤改良するため、ドリリングマシンで鉛直に削孔して注入外管を設置するものです。
「斜め削孔」は、断面図に示すとおり、施工範囲外の改良範囲を地盤改良するため、施工範囲内から狙いを定めて斜めに削孔し、注入外管を設置します。
地盤改良工で今回施工する浸透固化処理工法は、既設構造物への影響を最小限にし、経済性に加えて施工性にも優位な工法となっています。
削孔後、注入外管を設置し終えた状況が3枚目の写真となります。本工事では、標準部と目地部の削孔を合わせて、872本の注入外管を設置します。