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工事レポート

2016年 09月 21日

地盤改良工(続いて「薬液注入」)

地盤改良工(続いて「薬液注入」)

地盤改良工事(その1)

薬液注入作業は、作液・運搬作業を経て、施工現場の地盤へ薬液を注入する作業です。
先に紹介した布スリーブ注入と同様にダブルパッカーの付いた注入ホースを注入外管の所定の深さに挿入して、薬液をポンプで送りながら地盤に注入します。
注入が開始されると、標準部と呼ぶ2.5mの径の改良体を注入するのに、1球あたり3時間20分かけて薬液を注入し続けます。
この工事では、注入用のポンプを18セット使用して注入作業を行います。

2枚目の写真は、「パッカー操作台」と呼ばれるものです。注入用ホースとポンプの間に設置するもので、バルブを開閉しダブルパッカーを操作します。注入ホースのダブルパッカーが機能したのち、薬液バルブを開けることで、薬液を地盤内に注入することができます。

ダブルパッカー操作用の高圧水と薬液の流れは、写真の矢印に示す通りで、注入ホースが二重管構造となっていることから、外側に高圧水が流れ、内側に薬液が流れる構造となっています。

3枚目の写真は、集中管理装置室内の写真です。ここは、18セットの注入ラインの注入速度・注入圧力・注入量を制御する重要な設備です。
薬液注入作業では、注入速度と圧力を所定の範囲内で管理することが、良質な改良体を作るために重要です。PCを使用して18セットある流量計の情報を集約し、リアルタイムに集中管理・制御を行いながら注入管理を行っています。

薬液注入状況↑薬液注入状況
パッカー操作台↑パッカー操作台
集中管理装置と流量計↑集中管理装置と流量計