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今回が工事レポート1投稿目となりますので、簡単に工事概要を記載します。
本工事は、神戸市中央区の神戸港内に埋立された人工島「ポートアイランド」地区の液状化対策に伴う陸上地盤改良工を施工する工事となります。
陸上地盤改良工では、今回、固化工法である深層混合処理工を行います。
深層混合処理工とは、セメント系固化材と改良対象土を施工機械を使って強制的に混合撹拌して地中に柱状の強固な改良体(円柱)をつくる工法です。
しかし、深層混合処理工の施工範囲には当該地が埋立される前の旧護岸(捨石層)が分布しているため、深層混合処理工の前に地中障害物撤去工を行います。
さて、今回のレポートは本施工がスタートした1,2,3月分のレポートとなります。
主な工事内容としては地中障害物撤去工です。
設計本数は363本で、1月22日より1本目の施工が始まりました。
地中障害物撤去工は、オールケーシング工法により施工します。

地中障害物撤去工概略図
はじめに、全周回転掘削機を障害物撤去箇所にセットします。
次にケーシングチューブ(φ1800)を建込み、掘削機により地中に回転圧入し、ハンマーグラブによりケーシングチューブ内の土砂をかき出します。

ケーシングチューブ建込状況

障害物撤去状況
これを繰り返し行い、障害物である旧護岸の撤去が確認できれば、ケーシングチューブ内に土砂を埋戻しし、施工完了となります。

埋戻し状況
地中障害物撤去工では、作業者に高視認性安全服を着用してもらうことで着用者の存在を視覚的に高めました。現場では、土砂等の運搬をするためのダンプトラックやバックホウとの接触災害が予想されるため、運転手に着用者の存在を素早く認識してもらうことで災害防止の効果が期待できます。

高視認性安全服着用状況
また、工事を進めるにあたりコロナ対策も日々行っています。
毎朝の体温チェック、屋内でのマスクの着用、アルコールによる消毒等を徹底し感染拡大防止に努めています。

体温測定状況
4月中旬からはいよいよ深層混合処理工の1号機が稼働し始めます。
次回のレポートをお楽しみにお待ちください。
ご安全に!!!

定点写真(2022.3.15撮影)