《4月の作業内容》
2、3月で処分場内底面の遮水シート敷設、浸出水配管設置が完了したため、
4月は廃棄物の移設・盛土を行っていきます。
移設する廃棄物は、養生シートを撤去したのちに、バックホウでダンプトラックに
積込んで運搬します。
既設の遮水シート付近の廃棄物は、小型のバックホウ又は人力で慎重に作業を行う
ことで、シートを傷つけないように注意します。

養生シート撤去

廃棄物積込み・運搬状況①

廃棄物積込み・運搬状況②
廃棄物の盛土は写真のように、丁張を立てて行います。
丁張は重機運転手の作業目安で、今回は赤色の板が盛土1層ごとの厚さを
示しています。
バックホウで丁張を目安に廃棄物を敷均し、コンバインドローラーで十分に
転圧を掛けて締固める、この作業を繰り返して盛土を高く造成していきます。

丁張設置

盛土 巻出し状況

盛土転圧状況
法面は雨水の影響を受けやすく、勾配が急になるほど不安定になります。
そこで本工事では、法面にシートを巻いた大型土嚢を積上げて、土嚢背面を
廃棄物でシートを挟むように盛土を行っていきます。
これはジオテキスタイル工法といい、シート等の補強材料に盛土材料の自重を
掛けて引張抵抗を付与し、連結された壁面材(今回は大型土嚢)に支持力を与え
ています。これにより、勾配が急になった場合でも法面が安定します。
また、法面から廃棄物の露出面を少なくすることで、雨水の影響も受けにくく
なっています。

補強材料(ジオグリッド)加工状況

大型土嚢・補強材設置

背面盛土均し・転圧状況

背面盛土敷均し

廃棄物移設・盛土開始前

廃棄物移設・盛土開始後
次月も引き続き廃棄物の移設・盛土作業を行っていきます。