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姫路市網干地区におけるカルシア改質土を用いた藻場造成

五洋建設株式会社

ブルーカーボン

□ブルーカーボン

ブルーカーボンとは、海藻や海草、マングローブ林、塩性湿地などの海洋生態系が吸収して蓄積する炭素のことです。

陸上の森林が吸収する炭素が「グリーンカーボン」と呼ばれるのに対し、
海が持つこのCO2吸収・貯留能力が「ブルーカーボン」と呼ばれ、地球温暖化対策の新たな選択肢として注目されています。

環境省ホームページより引用

 

□Jブルークレジット®

Jブルークレジット®とは、国土交通省の認可を受けたジャパンブルーエコノミー技術組合(JBE)の発行するクレジット制度です。

ブルーカーボン生態系により吸収・貯留されたCO2量をクレジット化して取引し、購入者はカーボンオフセットを目指し、
創出者は資金を得ることで更なるブルーカーボン生態系の維持・創造に向けた取り組みを継続して実施することが可能です。

引用:Jブルークレジット®認証申請の手引き ― ブルーカーボンを活用した気候変動対策 ―

 

□藻場現存量調査

2023年と2024年には、海藻のCO2吸収量算定を目的とした調査を造成浅場全体で実施しました。

潜水調査により、0.5m×0.5mの枠内の海藻の採取を実施し、単位面積当たりの湿重量・現存量を算出し、
乾重量/湿重量から海藻の含水率を算出し、炭素含有率を求めました。

分析の結果、網干地区の浅場では、2023年が0.2t、2024年が1.2tの計1.4tのCO2吸収が認められ、
Jブルークレジット®の認証・発行が行われました。公募されたクレジットはすべて完売しています。

2025年も藻場調査を実施し、継続的な保全活動を実施する予定です。