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工事レポート

2016年 08月 03日

ケーソン目地部(上部工天端部)への止水工

施行フロー図

地盤改良工事(その1)

前回の投稿では、止水工(1)について紹介しました。今回は、その止水工(1)が完了したあとに行う止水工(2)について紹介します。

止水工(2)の施工は、削孔機(ドリリングマシン)を使用して、現地盤から約5m下まで削孔し、その削孔したケーシングの穴の中に薬液を注入するための注入外管を設置します。その後、注入外管の中に注入ホースを挿入し、所定の注入高さで薬液を注入していきます。
注入作業は、ダブルパッカー工法で行います。

ダブルパッカー工法とは、2枚目の写真にあるように、狙った深度で薬液を吐出するため、注入ホースの先端にダブルパッカーと呼ばれる装置を有しています。写真の赤白ピンポールでさした部分がダブルパッカーといわれる装置です。注入に使用するホースは、二重管構造となっており、ホースの外側に水を送って、水圧によりダブルパッカーのゴムを膨らませる機能と、ホースの内側に薬液を送る機能が備わっています。

このダブルパッカーを注入外管の中で機能させることにより、管の中の上下で栓をして、狙った深度で薬液を吐出し地盤に浸透させることができます。逆に、このダブルパッカーを機能させないと、薬液が地盤に浸透せず注入外管からあふれ出ることになります。

ケーソン目地部(上部工天端部)への止水工
ケーソン目地部(上部工天端部)への止水工
ケーソン目地部(上部工天端部)への止水工