1月に一次掘削の第1段階が終了したため、2月は控上部工・既設タイワイヤーの撤去を行いました。
タイワイヤーが緊張したまま切断すると、タイワイヤーが跳ねて作業員に当たることが予測されたため、はじめに控上部工を撤去してタイワイヤーの緊張を緩めてから、既設タイワイヤーの切断を行いました。

まず、既設控上部工(赤色の部分)を撤去してから……。

タイワイヤー(赤色のもの)を取り外し、撤去します。

控上部工を撤去して……。

撤去状況。

タイワイヤーを撤去していきます。
続いて一次掘削の第2段階としてN.P.-1.5mまで掘削し、既設組杭を切断撤去しました。
既設組杭撤去に関しては、今後打設する鋼管杭(φ2,100、長さ28.4m)の打設位置に既設組杭が残って障害とならないよう確認しながら撤去しました。
(既設タイワイヤー:28本、長さ20.11m 控上部工:328m3 既設組杭:42本、φ700×t12、長さ4.0m)

赤い部分の土を掘削して……。

今後打設する鋼管杭(φ2100)が入るスペースを確保しつつ、既設組杭を撤去します。

掘削の様子です。
撤去したタイワイヤーと組杭は、発注者指定のヤードへ運搬・仮置きしました。
その後、鋼管杭打設のクレーン足場を確保する(N.P.+2.6mの地盤を広げる)ため、一次埋戻しを行いました。

赤い部分を埋め戻し、次の工事のための足場を確保します。

バックホウで土を埋め戻していきます。
なお、上部工撤去後は潮が高くなった場合、ヤード内に波が入りクレーン足場が洗掘されることが予想されたため、これを防ぐ目的で大型土嚢を設置しています。
岸壁側ではクレーン付台船で上部工撤去を行いました。また、撤去時はコンクリート殻が海へ落下しないよう、クレーンで受皿を吊りながら作業を行いました。

次はこちら側の、赤い部分の撤去です。

撤去したコンクリートが海に落ちないように、慎重に……。