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大江ふ頭改良工事(その2) 現場紹介ホームページ

五洋建設(株)・徳倉建設(株)・(株)小島組JOINT VENTURE

工事レポート

2017年 07月 17日

2017年6月の工事写真

6月上旬は、5月下旬に続き、2回目の水中コンクリートの打設を行いました。
配合は30-21-20BB、打設量70m3。打ち上がり速度は1.3m/hです。

今回は、前回打設したコンクリートに隣接する部分の打設を行うので、エラスと呼ばれるクッション材を既設部分に設置しました。エラスを設置することにより、コンクリートの膨張、収縮によって生じる温度収縮によるひび割れを低減します。

エラス設置の様子。

エラス設置の様子。

そして、水中コンクリートを打設後、気中コンクリートとの打ち継ぎ部にレイタンス処理を施しました。
通常、コンクリート打設後しばらくすると、ブリージング水と呼ばれる水が表面に浮き上がってきます。コンクリートを練る際に使用した水が、コンクリート内の砂や骨材などの重いものが沈下することで分離して、浮き上がってくるのです。
そのブリージング水と共に、沈まなかった微粒な石灰分や骨材が上昇してきて、表面部にレイタンスと呼ばれる層を作ります。レイタンスは脆弱な層なので、コンクリートを打ち継いでいく場合には、このレイタンス部分を処理する必要があります。
当現場では、ジョイントエースと呼ばれる薬液の散布を行いました。この薬液は、コンクリート打設直後に散布することにより、高い付着性能を持つポリマーコンクリートを形成し、打継ぎ面の耐久性を向上させる効果があります。

コンクリートの表面に薬液を散布している様子。

コンクリートの表面に薬液を散布している様子。

 

6月中旬より、気中コンクリートの打設準備を行いました。
本工事には岸壁の付属工となる【係船柱、コーナー材、防舷材、車止め】の取り付け工事も含まれており、これらの付属工を取り付けるための部品をコンクリート内部に埋め込むため、型枠の組立て時に付属部品の取り付けも行いました。

係船柱:船を岸壁に繋留(綱などでつなぎとめる)するもの。

係船柱:船を岸壁に繋留する(綱などでつなぎとめる)もの。

コーナー材:岸壁の角を保護するもの。

コーナー材:岸壁の角を保護するもの。

防舷材:接舷時の衝撃を和らげるもの。

防舷材:接舷(船を岸壁に寄せる)時の衝撃を和らげるもの。

車止め:車の海中落下を防止するもの。

車止め:車の海中落下を防止するもの。

 

6月中旬~下旬には、気中コンクリートの打設を2回に分けて行いました。
配合は30-8-20BB、総打設量130m3。打ち上がり速度は1.4m/hです。
N.P.+2.3m~+4.2m部分の打設を行い、1層当たりの打ち上げ高さは50cmで打設を行いました。

コンクリート打設の様子です。

コンクリート打設の様子です。

打設後、1日に3回の頻度で散水養生を行い、3日経過の後、脱枠を行いました。

散水することで、コンクリートの硬化に必要な湿度を保ちます。

散水することで、コンクリートの硬化に必要な湿度を保ちます。

 

当初の予定通り、6月中に上部工の打設を終えることが出来ました。
進捗率は99.1%、工事も残りわずかとなってきました!

上部工の打設も終わり、工事もラストスパートです!

コンクリートもきれいに出来上がり、工事もラストスパートです!